【インド病院&医療事情】インドで病気・体調不良になったら?実際に病院へ行ってきた!

「インドでの診療って不安…」

日本とは異なる暮らし、生活環境の違い…と何かとインドでの生活は不安なことばかり。
中でも不安なひとつは《現地・インドでの医療》ではないでしょうか。

いくら健康に気を付けていても、風邪や腹痛、頭痛などなど突然の体調不良はやはり起こってしまうもの。
海外(しかもインド!)での体調不良、病院って不安ですよね。。私も初めてインドで診察した時はドキドキでした…!
今回は実際に病院へ行った時の様子をレポート!症状や病院により流れは異なるかと思いますが、参考になると嬉しいです。

インドの医療事情

経産省のデータによると、インドにおける医療従事者の総医師数は107万人

医療水準に関しては、地域により医師の質のばらつきはあるものの、最近では英国など海外で経験を積んだインド人の医師が多い事や、インドは人口が多い=症例数が多いため高い経験値を持つ若手の医者が多いことから、都市部を中心に医療水準は高まっている傾向にあります。

医療コストについても、物価の違いや人件費が日本と比較し安いという事から、日本と比較すると比較的コストを抑え受診できる傾向にあります。
また、首都デリーの近郊都市であるグルガオンには在留邦人数も多いことから、最近では日本人医療通訳者が常駐の総合診療クリニックも増えています。

日本国大使館が紹介しているクリニックも!
インドには総合病院や循環器、小児科、産婦人科、歯科など診療可能なクリニックが多数あります。
受診方法や各種保険について在インド日本国大使館がまとめたものがあります。
詳しくはデリー・グルガオン医療機関情報をご覧ください。

医者を目指しているインド人の友人曰く、インドは人口が多い=症例数が多いため高い経験値を持つ若手の医者が多いとのこと。もちろん最終的には人によりますが、なるほどと納得感あり!

【診察前】予約をしましょう

受診前には必ず予約を行いましょう。
電話でもアプリでも予約可能!

予約なしで当日行くと、タイミングによっては専門の医師が不在で受診できない事も。
また、受診可能な場合でも先約が優先のためかなりの時間待たなければならないケースもあります。

今回は夫が高熱&蕁麻疹となり、急いで医者へ!症状からみてデング熱の可能性もあったため、当日予約をしました。ドキドキ、、




予約時間に間に合うように病院へ

診察当日は予約時間に間に合うように病院へ向かいましょう
インドとはいえ、予約時間が過ぎてしまうと余計に待ち時間が長くなる可能性があります。

インドでは受診前に支払いを行う必要があったり、時間帯や日程によってはかなり込み合っていることも。
予約時間ちょうどではなく10~15分ほど前には到着しておくのがベスト!

【診察当日】病院へ到着!

今回はグルガオン市内にある《MAX Health care hospital》という総合病院へやってきました。
24時間365日受け入れ可能な病院で、外来専門病院のひとつ。
写真のように、ガラス張りがおしゃれな外観!

デリーやグルガオンには海外でトレーニングを受けた優秀な医師が多くいます。また、病院も多く、今回訪れたMAXは風邪や体調を崩したらいつも行くかかりつけの病院です。内科や耳鼻科などもありますよ!



まずはカウンターで受付

病院に到着したら、まずはカウンターで予約の確認・受付を行います
無事に予約を確認後、近くにある支払い専用カウンターで支払いを行います。
最近ではネットやアプリで予約する際に、同時にオンラインでの支払いも可能!

インドでは基本診察料は前払い制となっています。この点は日本と異なりますね。(診察後の清算だと、きちんと支払いしない人もいるから…?)
当日は支払い時に込み合う可能性もあるため、私はいつも事前にオンラインで支払いをしています。

今回は予約&支払いはオンラインで事前に完了!

今回の診療では、予約も診察料の支払いもオンラインで対応完了!
オンラインでの予約完了の場合、完了後には写真のように予約フォームが届きます。
受付で画面を見せましょう。

ネットで支払いが完了してるにも関わらず、その証明のためのビル発行が必要とのこと(笑)
「すでにオンラインで払ってるじゃん!」と心の中で思いながら、支払い専用カウンターに並びました。トホホ、、

支払い専用コーナー》診察料支払い&ビル発行

前述の通り、インドでは診察料は先払いが基本!
この病院(MAX Hospital)では《OPD Billing(支払いカウンター)》と表示されたカウンターで診察料を支払います。
支払いは、現金orオンライン(カード払い)どちらも可能!

今回の基本診察料は1,200ルピー(約1900円)でした。
カードでさくっと支払い完了!
支払い後はビルを受け取り、ナースステーションへ向かいます。

支払い時には、受付の担当者から質問されます。
①Reservation Name(予約名)
②Phone Number(電話番号)
③Doctor(予約した医師名)
④Name(名前)
⑤Age(年齢)
⑥これまでの診察回数
など基本的なものでした!



ナースステーションで受付

病院内には内科や耳鼻科など様々な診療科があります。
ご自身の症状に合致する診療科へ向かい、ナースステーションで受付を行います。

受付の際にはビルを提出し、診察時間や待ち時間などを確認しましょう。

病院によっては専用のスクリーンに、予約者の名前や順番が表示される場合もありますよ!ただし、過去私が診察した時にあったケースとして、担当者の手違いにより順番が抜かされていたりする場合もあるので待ち時間があまりに長い場合は随時確認する事をお勧めします。

順番が来るまでひたすら待つ!

無事に受付が完了!
その後は順番が来るまでただひたすら待ちましょう(笑)

受診する日時や時間帯にもよりますが、待ち時間はだいたい15分~30分ほど
日本と同様、週明けの月曜日午前は込み合っています。

待ち時間があるのは日本でもインドでも変わりません。体調にもよりますが、待ち時間を想定して本などあるといいかと思います!

待合スペースはこんな感じ

待合スペースは、診察待ちの患者さんや付き添いの家族で溢れています
同じフロアにはカフェが併設されている事もあり、写真のようにチャイを飲みながら待っている人も。

私も小腹が空いた時に併設されているカフェにいくのですが、実はインドの病院では氷を置いていないらしく、アイスコーヒーを頼んでも氷ゼロ(笑)
夏場はかなり暑いので、冷えた飲み物がお好みの方はご自宅から氷入りのボトルを用意されることをお勧めします!




【診察①】ついに診察スタート!

まずは現在の症状について説明をします。
症状を正しく伝え、理解してもらう事は正しい治療の第一歩!

・どんな症状なのか(どのように痛むのか)
・いつから起き始めたのか

など、簡潔に担当の医師へ説明していきましょう。

説明を聞きながら、先生はパソコンでカルテに記入をしていきます。

難しい医療用語は事前にチェック!
医療に関する英単語は専門的な用語が多く、日常でなかなか使う機会も少ないため、説明するのが難しい方も多いはず。
医療の場ではお互い正しく理解する事が大切!
事前に症状を説明できるように部位や症状に関する英単語は調べていく事をお勧めします。

日系が運営or日系と提携している病院では日本人もしくはインド人の医療通訳者がいるので、英語での説明が不安という方も安心して診察を受けられますよ!

症状を一通り説明した後は、写真のように実際に身体をチェック。
必要に応じて、口の中も確認したりしていました。

問診含め、所要時間は10分ほどでだいたいの症状が判明!
ここでは基本的な確認のみという事で、この後は詳細の検査として血液検査を受ける事に

問診中、近くで見ていましたがテキパキと対応していてさすが…!
先生の英語もクリアで聞き取りやすかった!



【診察②】追加の検査がある場合

私も何度か違う症状で診察を受けてますが、基本的な診察⇒追加診察(詳細)という流れが一般的
ここからは、追加の診察を受けるケースをお届けします!

追加分の診察料の支払い

追加で診察を受ける場合も同様に、追加診察分の診療代を先払いします。
再度専用カウンターへ行き、診察代を支払います。

支払いが完了し、発行されたビル(請求書)を持って指定の診察所へ!
受診の際に必要になるので大事に取っておきましょう

今回の追加検査は《血液検査》とのことで、3,600ルピー(約5700円)ほど追加で支払いました。結構高額でイタイ…!泣

追加検査:血液検査の場合

今回は血液検査ということで、採血をしました!(なんと、5本分必要との事、、)
採血針は新品だったり、採血する担当者もしっかりと目の前で除菌をしていたりと衛生面はしっかり!

採血の結果は、翌日の午後2時(約24時間以降)に分かるとの事。
わざわざ再度病院に来る必要はなく、オンラインで結果が分かるようになっていて便利!
(実際には予告されていた時間よりも早く、12時間後には結果が送られてきました)

インドで採血…て、衛生面的に大丈夫か不安だったのですが、心配する必要のないくらい除菌もしっかりとしていてビックリ!
診察した夫に話を聞くと、採血も全然痛さを感じなかったとのこと。素晴らしいですね!



【診療後】処方薬の受けとり

大体の場合、診察後は処方箋が出されるケースが一般的
多くの総合病院の場合、病院内にこうした薬局が併設されています。

処方された薬を受け取りに、薬局の受付へ!

MAXの場合だと、エントランスのすぐ近くに薬局があります。
写真のように、壁には数百を超える薬がズラリ…!!日本の薬局を思い出す風景ですね。

処方箋を差し出すと、こうして薬剤師さんが後ろにある棚から薬をひとつひとつ探してくれます
ざっと見ただけでも数百を超える薬の数々…!
手慣れたように、手際よく薬を見つけて差し出してくれました。

該当の薬を差し出しながら
「この薬はこういう効果があって、朝と夜に1粒ずつ、こっちの薬は毎食後に…」と、それぞれの薬の効果と飲み方を丁寧に教えてくれます

診察後はきちんと薬を飲んで、処方された分すべてを飲み切ったら症状も収まり完治!(よかった~!)
インドは特に健康第一!少しでも体調に変化を感じたらすぐに病院へ行くことをお勧めします。



最後に

いかがでしたか?
今回は《インドでの診療レポート》についてお届けしました。

日本とは異なる環境での医療(診察)は不安ですが、事前に理解・準備しておくことでいざという時に備えておけば大丈夫。
素敵なインドライフを過ごしましょう!

病院情報(MAX Hospital)

Max Hospital, Gurugram
Adress:B Block, Sushant Lok 1, Near Huda City Centre, Gurugram, Haryana 122001
Hours: Open 24 hours
Phone: 0124 662 3000

今回私達が行ったのはグルガオンのMAXですが、MAXは各地にあります。
もし同病院にかかる際にはお近くにもないか探してみて下さいね!

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