インド、新型コロナウィルス抑制に向けJanata Curfew(全国民外出禁止)を実施!インドの街が一変…当日の様子とは?

昨今、世界を震撼させている新型コロナウィルス
インドでも、日に日に感染者が拡大し、332名まで上りました(※2020年3月22日時点)

そんな中、3月19日(木)モディ首相の緊急演説により、
2020年3月22日は「’Janata Curfew’(全国民外出禁止令) 」とされ、一部を除き午前7時から午後9時まで外出が禁止となりました。

過去に例を見ないこの緊急事態。
Janata Curfew当日のインド現地での様子をお届けします。

インド人でさえも「こんな事はこれまでで初めてだ…」とJanata Curfewや今回の対策について話していました。
私もインド3年目となりますが、今回のインド政府の対策には驚きです。




3月19日(木)モディ首相が全国民へ対し緊急演説

2020年3月19日(木)インドのモディ首相が全国民に対して緊急演説を実施
約30分間のモディ首相自ら、力強くゆっくりとヒンディー語でお話されていました。

演説の中では主に9つのメッセージが伝えられました。
中でも、在留邦人含む全国民に関係する下記2つが注目を集めています。

3. Dutifully observe ‘Janata Curfew’ on Sunday, March 22 from 7am to 9pm.
3月22日日曜日の午前7時から午後9時までは「Janata Curfew(全国民外出禁止令)」を忠実に守ってください

4. At 5pm on March 22, the day of the Janta Curfew, from your homes, express gratitude to those working round the clock to keep India healthy (such as doctors, nurses, paramedics, municipal staff, armed forces, airport staff)
(「Janata Curfew(全国民外出禁止令)」である3月22日の午後5時、自宅よりインドを健康のために休みなく働く人々(医師、看護師、救急隊員、市職員、軍隊、空港職員など)に感謝の意を表しましょう。

一部を除き、該当時間(午前7時から午後9時)での不要・不急の外出が一切禁止とされました。
この演説後、現時点での対象日は1日ではあるものの、全国民に不安と緊張が走りました…。

モディ首相が語った9つのメッセージ

インド・モディ首相が緊急演説!新型コロナウィルスで《全国民外出禁止令》全国民に伝えた9つのメッセージとは?

Janata Curfew(全国民外出禁止令)直前の様子

モディ首相の演説前から各州で映画館や店舗の閉鎖などが報じられており、不安に感じた市民たちによる買い出しも多くみられました。
ここからは、グルガオン市内のスーパーや街中の様子について、一部お届けします。

グルガオン市内のスーパー

平日の夜は比較的買い物客の少ないのが一般的なのですが、新型コロナウィルスの影響もあり、食材を調達する方で賑わっていました。
主に購入されていたのはパスタなどの乾麺やスナック、卵やナッツなど
中には、買い物かごから溢れんばかり食材を買い込んでいる方の姿も見受けられました。

土日は混んでいるので、比較的人が少ない平日夜に買い出しに行く事が多いのですが、新型コロナウィルスの影響もあり平日夜にこの賑わいにただただ驚きました…。インド人だけでなく、在留邦人の皆さんも多く訪れている姿が印象的でした。

いつもは各食材で埋め尽くされている食材棚も、空白が目立っています。
写真のように、パスタやマギーなどの非常食にもなり得る乾燥麺類やスナック類日常の生活に欠かせない卵やチーズなどが購入者が多い印象でした。

こちらはいつも通っているスーパーの写真ですが、過去3年でこれまでここまで在庫が少なくなったことはありません…。
それほど、今回のコロナウィルスがいかに市民にとって不安で深刻なのか、ひしひしと感じています。



グルガオン市内のモール

こちらは、グルガオン都心にあるマーケット「Galleria Market(ガレリアマーケット)」
日本人や外国人を始め、インドの中間層~富裕層に人気のあるマーケットのひとつ。

週末にはインド人・外国人で賑わっているこのマーケットも、日中にも関わらず写真のようにほぼ人がゼロ
マーケットのトレードマークである中央の噴水も止められていました。

Janata Curfew前日の土曜に買い出しで来た時に撮影した写真です。
ほとんど人がいなく、非常に閑散としていました。まるで知らない場所かのように感じるほど、雰囲気も変わりどこか寂しさを感じてしまいます…。


今週18日(水)にグルガオンが属するハリアナ州よりアナウンスがあり、
コロナウィルス拡大を防ぐため、席数やアルコール提供有無に応じて、31日の月末まで一時休業するレストランも。

ここガレリアマーケットでも、写真のようにほぼ全てのレストランが「31日月末まで一時休業」となっていました。
カフェやパン屋さんは空いていましたが、ほとんどテイクアウト中心となっており、皆さん店舗内での滞在を控えていらっしゃいました。



街の至る所に”Janata Curfew”に関する注意書き

街中やモールの柱には、来るJanata Curfewに向けてこのような注意書きも。

We here by advice you all to support the JANTA CURFEW as advised by the Prime Minister.
(モディ首相の言葉のように、Janata Curfewに従いましょう)

張り紙の前を通る度に、真剣に書かれている内容を見つめるインド人の姿が何とも印象的でした。
こういう時のインド人の団結力、真面目さは本当に凄い…!と感じています。



3月22日(日)当日の様子は…?

【開始前】モディ首相によるメッセージ

Janata Curfew開始直前のAM6:45(※AM7:00よりJanata Curfew開始)
モディ首相は自身のTwitterで「後少しでJanata Curfewが始まるが、全市民が団結してコロナウィルスに立ち向かおう」と力強いメッセージを投稿していました。


モディ首相はこの開始のメッセージ投降後、数時間おきに今回のJanata Curfewに関して投稿をしていました。
中には、街中の様子を伝える投稿に対して自ら反応されていました。こうした姿、素晴らしいですね!

【午前7時】遂にJanata Curfew(全国民外出禁止令)開始

TIMES OF INDIA「As India Stays Home for “Janata Curfew”, Roads Deserted. 」より引用

現地メディア・TIMES OF INDIAの報道のように、当日は予定時刻の午前7時よりJanata Curfew(全国民外出禁止令)が開始されました。
写真のように、デリー中心部の観光地で日中にも関わらず、通行人はほぼゼロ。
閑散とした状態が伝わります。

New Delhi: Millions across the country are staying in today to counter the threat from the highly contagious COVID-19, which has disrupted economies and killed thousands across the world. Prime Minister Narendra Modi in an address to the nation on Thursday urged citizens to stay indoors – a move that he said would be a crucial test for a country to assess its abilities to fight the pandemic. “Let us all be a part of this curfew, which will add tremendous strength to the fight against the COVID-19 menace,” PM Modi tweeted minutes before the curfew commenced. “The steps we take now will help in the times to come,” he said in the tweet.

インドに約3年いますが、今朝聞こえて来たのは鳥のさえずりや犬の鳴き声という動物の声だけ。
本当にこんな静まり返ったインドは初めてでした…。

当日の動画:ムンバイの様子

デリー・グルガオンの様子

TIMES OF INDIA「As India Stays Home for “Janata Curfew”, Roads Deserted. 」より引用

デリーメトロの様子


Janata Curfew当日の午前には運休の投稿があったものの、午後3時には「月末31日まで運休」とのアナウンスがありました。
数時間前までは限定した時間のみ運休とアナウンスされてたものの、全時間帯でが運休とのことで、このスピードにはただただ驚き…。
こうしたインフラまでも中断となると、ますます危機感が高まります…

デリー警察による取り締まりの様子

デリー警察が路上にいる市民に対し、花と共に自宅待機を要請するという少し微笑ましいシーンも。


Janata Curfewが始まり、日中は現地メディアもTwitterやFacebookなどのSNSでも、Janata Curfewや各州の新型コロナへの政策に関するニュースで持ち切りでした…!
北インド・デリーでは3月末までメトロが運休タミルナドゥ州ではJanata Curfewが翌日23日(月)午前5時まで延長などビックニュースが続々と…。細かな情報のアップデートについては下記記事をご覧下さい。

【随時更新】日本人のインドビザ無効化?モール閉鎖…《新型コロナウィルス》インドでの影響~現地及びVISA状況~





【午後5時】インド一丸となり「感謝の意を込めて」

モディ首相が演説内で述べられていた「夕方17時から5分間、休みなく働く人々(医師、看護師、救急隊員、市職員、軍隊、空港職員など)に感謝の意を表しましょう」という宣言通り、17時には屋外(バルコニーなど)へ。

約1時間前には、モディ首相もTwitterを通じて再度リマインドを行っていました。

夕方17時から感謝の意を込めて「鈴や拍手、歌などで音を奏でよう!」という事で、私は自宅にあったこの小さな鈴を用意!
予定時間の数分前にバルコニーへ。

予定時刻の17時前には、近隣のインド人達も手に鈴を持ってスタンバイ!
17時前に既に鐘を鳴らし始めている人々がいるのも目立ちました。

鈴は小さいけど、感謝の思いは大きく!と、インド人オーナーと共に力いっぱい鈴を鳴らしましたよ!
鈴が手元にない人は、フライパンを使って音を奏でていたりと、まさにジュガード…!

実際の動画はコチラ!

時計が17時を回った途端、一斉に「リン、リン、リン!」と鈴の音が鳴り始めました!
まさにインド全体13億人が一丸となった歴史的な瞬間でした…!

約5分間、鳴りやむ事なく町全体に鈴の音が鳴り響き、予定時間の5分を過ぎても、鐘を鳴らし続ける人々も多く見受けられました。
改めて、インド国民の愛国心を感じた出来事で、ただただ感動のひと時…!

Twitterや現地メディアでは、各地の「感謝の意を表した5分間の映像」が瞬く間に流れていました。
こちらの動画は、私が実際に「感謝の意」をインド人と共に伝えたワンシーンです。
臨場感あふれるシーンとなっているので、ぜひご覧ください!

 インド各地の様子


感謝の意を表したその後、デリー政府やハリヤナ州政府からロックダウン(封鎖)の決定(つまり、デリー州境が閉じられる)があったりとかなりの衝撃でした…。食料品店などはオープンですが、移動する際の交通網が基本NGなど、インド政府による新型コロナ抑制に向けた対策が刻一刻と深刻化しています。

 

最後に

インド史上、初となる〈Janata Curfew〉
今回は当日の様子を中心にお届けしました。

地域によっては外出禁止の延長、メトロなどの交通網の閉鎖、ロックダウン等…
Janata Curfewを境に、インド政府が新型コロナ抑制に対する政策が深刻化しています。

今回のJanata Curfewの結果については、分かり次第まとめます
インドでも感染者数が324名に上り、日常生活に支障をきたすほど大きな影響を及ぼしている新型コロナウィルス。
心より、1日でも1秒でも早く収束へ向かうのを願うばかりです。

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