インドにもバレンタインは存在するの?~日本との違いを徹底レポ!~

2月14日はバレンタインデー!

「インドってバレンタインあるの?」

そう疑問に思う人もいるのでは?

インドはヒンドゥー教をはじめ、多くの宗教が混在している国。そんなインドではどのようにバレンタインを過ごしているのでしょうか?今回は、インドのバレンタイン事情についてお届けします!

Youtube動画で解説!


インドのバレンタインの様子インドと日本のバレンタインの違いについて、Youtube動画でまとめました!
動画ではより臨場感たっぷりにお届け!ぜひこちらも合わせてご覧下さいね♪




そもそもバレンタインとは?

日本チョコレート・ココア協会によると、昭和30年代(1950年代)に入り「女性から男性へ愛の贈り物をする」という現在の形のバレンタインデーが始まったそう。
一説には、森永製菓が1960年(昭和35年)に新聞広告でバレンタイン企画を大々的に行った事が、チョコレートの販売促進に大きく影響したとか。

また、一般社団法人・記念日文化研究所の調査によると、2019年のバレンタインデーの推計市場規模は約1,260億円とのこと!(昨年は約1,300億円、前年比3%減)
まさに日本ではビックイベントのひとつですね。

日本では賑わっているバレンタイン。
インドではバレンタインをどう過ごすのでしょうか?
今回はインドのバレンタインについて、Q&A形式でお答えします!

 

インドでVDは浸透しているの?

都市部の中高階級の若年層が中心となり、楽しんでいます

そもそもバレンタインは西洋(キリスト教)のもの。
インドでは80%がヒンドゥー教徒が占めているため、日本のように全世代で楽しまれているわけではありません。
西洋の文化に強い関心のある都市部の中高階級の若年層(主に20代)を中心に、バレンタインを楽しんでいます。


全世代ではまだ浸透していないものの、VD当日に向け最近では大型ショッピングモールやチョコレート専門店を中心に、ハートや情熱の赤をモチーフにした飾り付けがされています。

写真は【Choko la】というチョコ専門店です。
インドの美味しいチョコが勢ぞろい!合わせてご覧ください♪

インド人にも大人気!インドの美味しいチョコ【choko la(ショコラ)】


チョコレート専門店では、バラの形をしたチョコレートやアイシングクッキー、ホットチョコレートなど様々なチョコ商品が販売されています。

街中では、大型ショッピングモールを中心に、このようなハートをモチーフにした特設ステージも見かけます。

インド人は写真撮影が大好きなので、こういう場所は最高のフォトスポットですね!
インド人の20代カップルや友達同士が写真撮影して楽しんでいました!




バレンタイン、なぜ一部の若年層のみに浸透?

宗教や恋愛観の違いが大きく影響しています


上述の通り、インドではヒンドゥー教徒が約8割。
他の宗教の文化を容易に受け入れる事は「自分たちの宗教・教えを侵害する」と捉える方も少なくありません。
強い信仰心を持つインド人ならではの考え方ですね。

また、インドでは都市部を中心にラブマリッジ(恋愛結婚)が年々増加しているものの、実際は未だに約8割がアレンジマリッジ(お見合い結婚)。
同じ階級同士で親が決めた相手と結婚するという風習が強く残っています。
そのため、婚約者以外の人と結婚前に恋愛をする事や付き合う事はまだまだ良しとされていません。

このような宗教や恋愛観の違いも、バレンタインが浸透していない理由のひとつ。
日本のように浸透するにはもう少し時間がかかりそうです。



インドでは女性or男性どちらが渡す?

男性から女性へ贈るのが基本。お互いに贈りあうカップルも♪

日本では「女性から男性へチョコを贈る」というのが主流。
ただ、インドでは他外国と同様に、基本は男性から女性へ贈り物をするのが一般的です。
中にはお互いに贈り合うというカップルも。
当日は日本と同様に、デートをしたり、プレゼントを贈りあったりと愛を深め合うよう。

ちなみに、昨年のVDのエピソードですが「当日は彼と過ごすから会社休むわ♡」とバレンタインを理由にインド人の友人が休暇を取得していて、あまりのオープンさに驚きました(笑)



インドでは「何」を贈るの?

赤いバラの花束やテディベアが定番。愛の言葉を込めたカードを添えて

日本ではバレンタインと言えばチョコレート。
ですが、インドではチョコレート以外にも赤いバラの花束やテディベア、アクセサリーなどを贈ります。

また、インドではバレンタインに限らず、誕生日や出産などのお祝い事には手書きのメッセージカードを添えるのも定番。
愛を込めてカードにメッセージを綴ります。

インドではメッセージカードは本当に定番で、店頭でも様々なメッセージカードが販売されています!
携帯でのテキストが主流な今だからこそ、素敵な文化だなと思います♪



インドならではの”バレンタイン”って?

「バレンタインウィーク」というラブウィークあり!

とにかくインド人は愛の言葉を贈りあうのが大好き!
(インド人は日常的に愛を伝え合っています。見ているこっちが照れる程…笑)
そのような背景もあるのでしょうか。
2月14日のバレンタインデーに向けて、様々な愛に関する日があります。

■ラブウィーク
Day1:2月7日 Rose Day (バラの日)
Day2:2月8日 Propose Day (告白の日)
Day3:2月9日 Chocolate Day (チョコレートの日)
Day4:2月10日 Teddy Day (テディベアの日)
Day5:2月11日 Promise Day (約束の日)
Day6:2月12日 Kiss Day (キスの日)
Day7:2月13日 Hub Day (ハグの日)
★2月14日 バレンタインDay

上記のラブウィークについては、その日に何かするというよりも、SNSを中心にメッセージを交わし合うことで楽しまれている傾向にありますよ!




実際どう思ってる?インド人へ聞いてみた!

インドのバレンタイン事情についてお伝えしました。
実際、インド人はどう思っているのでしょうか?

《反対派》30代 / インド人女性 / 既婚

私自身はバレンタインを特別だとは感じないわ。いつもの日常と同じ。西洋の文化だし、私の親世代が西洋の文化を受け入れることは私たちの文化を壊す(destroy)と否定的な意見も強くて、正直私もそう感じてるわ

《賛成派》23歳 / インド人男性 / 未婚

僕はバレンタインは賛成だよ。
ただ、付き合った事がないから自分自身は楽しんだ事はないけど。
日本のホワイトデーは初めて聞いたよ!
オレンジデーは聞いたことあるけど。日本って面白いね!

《中立派》27歳 / インド人女性 / 既婚

結婚する前(婚約中)は会社を休んでバレンタインを楽しんだけど、今は結婚したこともあって特に今年はノープランよ。
去年何をもらったかすら忘れちゃったわ(笑)

最後に

今回はインドのバレンタイン事情についてお伝えしました。
いかがでしたでしょうか?

年代やステータスによって意見は様々ですが、多様な価値観にありふれ、柔軟性に富んだインド。
今は若者のみに浸透しているバレンタインですが、徐々に受け入れられ、年々バレンタインもクリスマスのように浸透してくるのでは?と個人的には感じています。

13億人の人口大国・インドでバレンタインが浸透すると、巨大なチョコレート市場となりえますね!
これからのインドのバレンタイン事情にも目が離せません。

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