インドで部屋探し、どうする?物件探し方法や気を付けるべきポイントをリアル解説!~現地採用者向け~

「インドで部屋探し、どうすればいいの?」

流れは日本で部屋を借りる時と同様です。
所属先によっては、企業側の契約している部屋に住むケースもありますが、
基本的には自分で探し、契約するのが一般的。

では、どういう風に部屋探しをすればいいの?

インドで部屋を探す時の方法部屋探しのポイントについてまとめました!これから部屋探しをする時の参考になれば嬉しいです!

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「インドの家ってどんな感じ?」私の住むシェアハウスについて動画でお届けします!
場所によって違うものの、インドの暮らしが少しでもイメージ出来れば嬉しいです。その他、インド生活や情報に関する解説動画も多数!詳細はぜひyoutube動画へ!



インドの物件・必要な初期費用は?

実際に部屋探しをする前に、インドの物件についてご説明します。
インドの部屋探しは日本の部屋探しとは違う点も多いので、探す前に確認を!

現地採用者の部屋のサイズは?

一人暮らしをする場合、日本では1Kや1Rという部屋を借りる事が一般的。
しかし、インドでは日本のような小さな部屋は限られています。

治安が比較的よく、日本人が住むアパートメントという前提だと
・1BHK(1Bedroom+ホール+キッチン)
・約30,000ルピー(約48,000円)が相場

しかし、デリーやグルガオンなどの都市部では家賃も高いことに加え、2LDKや3LDKの広めな物件が多い事もあり、2~3人でルームシェアをしている人も最近では増えています。

インドの物件は2種類!
日本の物件と異なり、インドの物件は
①家具付き(Furnished)
②家具なし(Unfurnished)の2種類が基本。
家具付きの方が家具無し物件に比べ、少し家賃は高めとなります。
物件選びの時には家具の有無についてもしっかりと確認を!

私の場合、家具付きの物件を選択!初期費用はなるべく抑えたく、かつ家具を揃えるとなると時間もかかるからです。
一般的に現地採用として住む方は、基本的には家具付き物件を選ぶケースがほとんど。
家具を譲り受ける場合を除くと、まずは家具付き物件を選択する事をおすすめします。



インドで暮らす場合の初期費用と内訳

インドで現地採用者として部屋を借りる場合のシミュレーションです。
住む地域や物件、仲介業者により異なりますが、平均の初期費用と内訳をまとめました。
(現地採用で一人暮らしする場合の相場をベースに算出)

※2019年5月現在:1ルピー=約1.6円にて換算

インドで契約時にかかる初期費用としては、
住む地域や物件、仲介業者により異なりますが
最低家賃3ヶ月分・合計90,000~が必要となります。

上記のように、初期費用としては
①前払い家賃:約1ヶ月分
②敷金(Security Deposit): 約1~2ヵ月分
③仲介手数料(Commission):約1ヶ月分
があげられます。

入居する物件により、清掃費(Maintenance Fee)が必要な場合があります。
事前に内訳はしっかり確認しましょう。

初期費用は事前にしっかり確認を!
デリー・グルガオンなど北インドエリアでは敷金は1~2ヶ月が相場ですが、
チェンナイでは敷金が6ヶ月、
バンガロールでは敷金最大10~12ヶ月というケースも。
地域や住むエリアによっては、敷金を中心に初期費用が大幅に高くなります。
引っ越しの相場、所属企業の負担有無などをしっかりと確認しましょう
物価が高いムンバイ等は、企業側が敷金含む初期費用負担、もしくは住宅支給ありの企業が多いです。
ただし、月々の給与から固定費(2~3万ルピー程度が相場)が引かれるケースも。
どこまでの範囲が企業側・個人で負担するのかしっかりと事前に確認することをお勧めします。



インドの部屋探し!注意すべきポイント5つ

インド部屋を探す時は、どういった点を気を付けるべきなのか?
実際に部屋を探す時に注意すべきポイントを5つご紹介します!

①オーナーが近くに住んでいるか

日本と異なり、インドでは予期せぬトラブルが多く発生します。
例えば…
「エアコンが故障して使えない」
「備え付け家具やドアが壊れた」
「お湯が急にでなくなった」
等のトラブルは想像以上に頻繁に起こります。

日本では仲介業者やガス・水道局に直接問合せをすればすぐに解決しますが、
インドではトラブル発生時、オーナーに対応を直接お願いする事も少なくありません。
そのためオーナーが近所に住んでいるのか、事前にしっかりと確認しておく事が大切!

私の場合、オーナーは同じ建物に住んでいます。
よく「備え付け家具やドアが壊れた」「水道が止まった」「ガスが切れた」など、細々としたトラブルが日々起こります(笑)
その度、オーナーや住込みのお手伝いさんに即対応してもらいます。
オーナーが近くにいるかどうかしっかり確認しておきましょう。
賃貸契約はしっかり確認を!
賃貸契約を結ぶ時、日本では仲介業者との契約が一般的ですが、インドではオーナーとの直接契約が一般的。
家賃交渉なども直接自分でやらなければいけないケースも。
また、経済成長と連動し、不動産の価格も毎年高騰しており、毎年約10%ずつ家賃が値上がりするケースも。
その点についても契約前に確認しておくことをおすすめします。
また、インドは契約文化なため、契約書はしっかりと確認したうえでサインを!


②上位階は避けるのがベター!

住むエリアや物件にもよりますが、
現地採用ニーズが高い北インド(特にデリー・グルガオン地域)の場合
4月~6月は連日40度超えの猛暑が続きます。
最上階に住むと直射日光があたり、夏場は部屋の気温が高くなり大変です。
また、グランドフロア(日本でいう1階)は治安面から避けた方が無難。
最上階を除いたファーストフロア(日本でいう2階)や3階等の中間層がお勧めです。

住む場所が1階違うだけで、部屋の温度はかなり違います!(特に夏場)
また、住むエリアや物件によっては停電しやすかったり、エアコンが効きにくいケースも。
部屋選びの際には階数も大切なポイントにしましょう!



③公共料金やWi-Fiの支払いについて

日本では、水道代や電気代などの公共料金は基本家賃と別ですが
インドの場合、家賃に公共料金の一部を含む(もしくはオーナー負担)場合も。
そのため、契約前に下記が家賃と別か含まれているのか、きちんと確認しましょう。

・公共料金(水道・ガス・電気)
・Wi-Fi料金(利用可能の場合、支払いはオーナー負担もしくは自己負担か)

我が家の場合、全て公共料金は自己負担です。
但し、友人の家は水道代のみ家賃に含まれていたり…と物件により様々。
入居後にトラブルにならないよう、しっかりと事前に確認しましょう!



④施錠などセキュリティは問題ない?

日本人が住むアパートメントとなると、比較的治安がよいエリアに限定されるものの
最大限、セキュリティは意識して物件選びをしましょう。

以下、実体験を基にチェックポイントをまとめました。
物件選びの参考までに!

主なセキュリティチェックのポイント
・入口からの扉(鍵)が複数あるか
・建物の入り口にしっかりと門が設置されているか
・近くに街灯など設置されており、夜道が明るいか
・物件内の鍵がきちんと機能してるか
(入口、部屋の内鍵、窓の格子など)
・周りに警備員などいるか

私のケースだと、上記ポイントは全てクリア!これまで一度も危ないと感じた事はありません。
場所にもよりますが、相場よりもあまりに安い物件(2万ルピー以下等)になると、上記全てをクリアというのは厳しい印象です。
女性の一人暮らしの場合、特に意識して物件を選ぶことをお勧めします。



⑤インド特有!ギザと予備電源を要チェック!

インドでは、ギザ(電気湯沸かし器)と予備電源の設置が必須!
きちんと物件に備えられているか、
その上できちんと動くのか、など確認が必要です。

ギザ(電気湯沸かし器)の容量をチェック!

インドにはギザ(電気湯沸かし器)が設置されており、この機械でお湯を沸かします。
主には写真のように、シャワールームに設置されています。

仕組みとしては、スイッチを入れるとタンクの中に貯めた水が沸き、お湯になります。
そのため、ギザのサイズ分しかお湯が一度に沸かせる事ができないため、タンクの容量は大切です!

夏場は暑いので普段の水がお湯と化してますが(笑)
冬場は小さなギザギザだとお湯が10分程しか出ない場合も。
大きさにもよりますが、タンクの水が沸くのは5~10分前後待つ必要があるため、大きさは大切です!

予備電源がきちんと設置されているか

近年インフラ面は整ってきているものの、
まだまだインドでは都市部含め、停電は日常茶飯事。
特に、夏場のエアコン使用量が上がる時期は、日中や夜でさえ停電が頻繁に起こります。

停電に備え、物件に予備電源がきちんと備え付けられているか
事前にしっかりと確認しておきましょう。

私は今北インドで暮らしていますが、夏場(特に連日40度超えの4月~6月)は連日停電続き。
1回停電すると1時間以上復旧しないことも珍しくありません。
その時に予備電源がないと…ぞっとします。。
インドの物件探しは確認ポイントが多いですが、予備電源も大切なチェック項目です!



インドの部屋探し!4つの方法をご紹介

ここからは、実際に部屋を探す際の具体的な方法についてご紹介します。
現地にいる現地採用者からの実体験を基に4つご紹介します!

①ポータルサイトで自分で探す

日本にHOME’SやSUUMOなど大手企業が運営する不動産情報サイトがあるように、
インドでも同様に、現地企業もしくは日系企業が運営するサイトが多数あり、自分で探す事ができます。

とはいえ、日系企業の取り扱う物件は駐在者向け物件が多かったり、
ローカル企業が運営するサイト数が多く、どれを使っていいか悩みます…。
ここでは、実際に現地採用者が利用して好評だったサイトをご紹介します!

99acreas

https://www.99acres.com/

99acres.comは、2005年に開設されたインドで有名な不動産・住宅に関する総合情報サイト
デリーやグルガオンなどの北インドをはじめ、インド国内600以上の都市に物件があります。
2012年以降、不動産に関する多くのアワードも受賞しています。

Magicbricks

Magicbricksもインドにおける有名な不動産サイトのひとつ
物件の写真も綺麗に掲載されており、インド全国を網羅しています。

Mitula Proaty

MitulaはスペインのMitula Group Limitedが運営する世界2位の不動産アグリケーションサイト。
2018年に日本国内向け不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」を運営するLIFULLが買収しています。

現地ポータルでのやり取りは基本英語!
現地ポータルサイトは取り扱い物件が日系不動産と比べ多く、選択肢も広がります。
ただし、サイト内及び担当者とのコミュニケーションは全てインド人のため、英語でのやりとりが必須。
英語でのスムーズなコミュニケーションが可能な方には、幅広く部屋を探す事が出来るためお勧めです!


②不動産仲介業者経由で探す

前述のように、インドには日系やインド系の不動産仲介業者が増えています。

「自分で物件を検索する時間がない」
「日本語でのやり取りが望ましい」

とお考えの方は、日本人担当者がいるインド系企業もしくは日系の不動産企業を使う事をお勧めします。
ただし、日系の不動産企業は駐在を対象にした高めの物件の取り扱いが多い傾向にあるため、現地採用者向け物件数が少ない可能性も。

デリー&グルガオンを中心に、不動産企業が年々増加しています。
一例として住友商事やエイブルなどもインド現地企業と合弁を組み、インド進出を進めていますよ。



③Airbnb(エアビーアンドビー)で探す!

Airbnb(エアビーアンドビー)はAirbnb, Inc.が運営する宿泊施設・民宿を貸し出す人向けサイト。
2008年にサンフランシスコで設立、現在世界192カ国 33,000の都市で80万以上の宿を提供する世界最大級の不動産サイトです。一般的には短期間での宿泊を目的に利用される方が多いですが、
就業先の勤務地近辺の空き部屋を検索し、直接オーナーに直接交渉する方法もあります。就業先によっては、アクセスよい場所に物件がないケースもあるので、選択肢のひとつとしてお勧めです。
実際にこの方法で入居したという現地採用(しかも女性!)の方は、オーナーとの交渉もスムーズかつ退去時の条件交渉もスムーズでよかったと聞いています。意外とこの方法、お勧めです!



④SNSやインド在住者経由での紹介も!

インドでは日本人同士もしくは同年代のSNSグループ(FacebookやLINEなど)があります。
そこで、定期的に情報交換を行っており、空き部屋情報のシェアなどもあります。

個人情報の点から、基本的には招待もしくは承認制度が中心となります。

入社(入居)希望時期や地域によっては物件も手薄なケースが多いため、あくまで選択肢のひとつとして考えるのがいいと思います!



最後に

今回は、現地採用者がインドで部屋探しをする際に注意すべきポイントや方法についてご紹介しました。
生活の基本である「衣・食・住」の中のひとつである住居。
日本とは環境の違うインドでの家探しはなかなか苦労する事もあります。

インド就職、インド転職を考えている方!
インドでの家探しをより良いものにするために、ぜひ参考にして下さいね。

インド就職&転職やインドでの暮らしに関して何か気になる事・不安な事があれば、いつでもご連絡下さいね!

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