昨今、世界中で感染拡大が続く新型コロナウィルス。
インドでも、日に日に感染者が拡大。
現在、感染者 11,439名（内377名が死亡）まで上っています（※4/15（水）朝9:30時点）
新型コロナウィルス抑制のため、インドでは2020年3月25日～4月14日まで21日間のロックダウンを実施。
当初の計画ではロックダウン終了ではあるものの、いまだ感染者数が増加傾向にあることから、新たに5月3日（日）まで追加で19日間の延長が決定しました。
モディ首相演説翌日である4月15日（水）、インド政府から第2弾・ロックダウンに向けて新たなガイドラインが発表。
その内容とは？
演説の中でも、演説翌日にあたる15日（水）にガイドラインを発表する旨を述べられていました。
今回はその内容について分かりやすくシェアします！
ロックダウン最終日：モディ首相より「ロックダウン延長」が発表
2020年4月14日（火）インド時間午前10時より、モディ首相による全国民への演説が実施されました。
内容としては、主に5月3日（日）まで19日間ロックダウンを延長（ただし感染者数次第では3月20日以降緩和予定あり）という発表を中心に、今後のインド政府の方針について約25分間力強く語られていました。
14日当日の演説内容については、下記記事に詳細をまとめています。ぜひ合わせてご覧下さいね。
動画での解説はこちら
演説翌日：ロックダウン第2弾に向け「新たなガイドライン」発行
発行予定日である15日（水）午前11時過ぎ、インド政府より新たなガイドラインが発行されました。
ガイドラインは全15ページにも及び、期間やエリアに応じて定められていました。
現地メディア・TIMES OF INDIAの最新記事によると、15日（水）に発表されたインド政府のガイドラインにおける要点を下記のように伝えています。
（以下、抜粋及び翻訳）
【要点①】5月3日まで活動禁止と指定
以下の活動はロックダウン延長期間である5月3日（日）まで原則禁止と指定されています。
・All domestic and international air travel of passengers except for security purposes
（保安上の目的を除く、旅客の国内および海外すべてを対象とした航空）
・All passenger movement by trains, except for security purposes
（セキュリティ上の目的を除く、電車での移動）
・Buses for public transport
（公共交通機関のバス）
・Metro rail services
（メトロサービス）
・Inter-district and inter-state movement of individuals except for medical reasons or for permitted activities
（医学的理由または許可された活動を除く、個人の地区間および州間の移動）
・All educational, training, coaching institutions etc. shall remain closed
（全ての教育機関、訓練期間、コーチング施設など閉鎖）
・All industrial and commercial activities other than those permitted
（許可対象を除くすべての産業および商業活動）
・Hospitality services other than those specifically permitted
（特別に許可されたサービス以外のサービス）
・Taxis (including auto rickshaws and cycle rickshaws) and services of cab aggregators
（タクシー（人力車を含む）とキャブアグリゲーターサービス）
・All cinema halls, malls, shopping complexes, gymnasiums, sports complexes, swimming pools, entertainment parks, theatres, bars and auditoriums, assembly halls etc.
（すべての映画館、モール、ショッピング複合施設、体育館、スポーツ複合施設、プール、娯楽公園、劇場、バー、講堂、集会所など）
・All social/ political/ sports/ entertainment/ academic cultural/ religious functions/ other gatherings
（すべての社会的/政治的/スポーツ/エンターテイメント/学術文化/宗教的機能/その他の集まり）
・All religious places/ places of worship shall be closed for public. Religious congregations are strictly prohibited
（すべての宗教上の場所/礼拝所は一般公開不可。宗教的な会衆は厳しく禁止する）
・In case of funerals, congregation of more than twenty person will not be permitted
（葬式の場合、20名以上の集会不可）
However, grocery stores, fruit, vegetables shops or carts, milk booths, poultry, meat and fish shops to remain open even during lockdown.
（ただし、食料品店、果物、野菜の店やカート、牛乳売り場、家禽、肉、魚の店は、ロックダウン中でも許可）
ーTIMES OF INDIA「Government issues fresh guidelines for second phase of lockd」より引用・全ガイドラインはこちらー
大型施設や教育機関の禁止をはじめ、タクシーやUBER、メトロなどの移動もNG…。
【要点②】4月20日以降に許可される活動
以下の活動はロックダウン延長期間である4月20日以降、許可される可能性あり。
・Agricultural, horticultural, farming, procurement of agri products, ‘mandis’
（農業、園芸、農業、農産物の調達）
・Fishery, aquaculture and plantation activities
（漁業、養殖、プランテーション活動）
・All health services (including AYUSH)
（すべての医療サービス（AYUSHを含む）
・Shops of farm machinery, its spare parts, supply chain, repairs, ‘Custom Hiring Centres’ related to machinery
（農業機械のショップ、そのスペアパーツ、サプライチェーン、修理、機械に関連するセンター）
・Manufacturing units of pharmaceuticals, medical devices, construction of medical infrastructure
（医薬品・医療機器の製造ユニット、医療インフラの製造）
・Reserve Bank of India & RBI-regulated financial markets and entities
（インド準備銀行とRBI規制金融市場および事業体）
・Highway ‘dhabas’ *1, truck repairing shops, call centres for govt activities
（Dhaba（高速道路沿いにある食堂）、トラック修理店、政府活動のコールセンター）
・Operation of homes for children/ disabled/ mentally challenged/ senior
（子ども/障がい者/シニアを対象とした施設の運営）
・MNREGA*2 works will be allowed with strict implementation of social distancing
（MNREGAに関する仕事は、厳格なsocial distancing（社会的距離）下の実施により許可）
・Public utilities like operations of oil and gas sector, postal services, power generation etc.
（石油・ガスセクターの運営、郵便サービス、発電などの公共事業）
・Manufacturing, industrial units with access control in SEZs, Export Oriented Units, industrial estates, townships
（製造、経済特区内のアクセス制御を備えた工業用ユニット、輸出志向型ユニット、工業団地、タウンシップ）
・Commercial and private establishments, as listed below, will be allowed to operate
（Print and electronic media including broadcasting, DTH and cable services,IT and IT enabled Services, with upto 50% strength.Data and call centres for Government activities only）
ーTIMES OF INDIA「Government issues fresh guidelines for second phase of lockd」より引用・全ガイドラインはこちらー
＊1 dhaba：インドの道端にあるレストランの名称。主に高速道路付近にあり、一般的に地元インド料理を提供し、トラックの停車場としても機能している。
＊2 MNREGA：the Mahatma Gandhi National Rural Employment Guarantee Act（マハトマ・ガンジー国家農村雇用保証法）を指し、雇用促進目的の法令のひとつ。
【要点③】Hotspotでの対応について
インド政府はHotspot（ホットスポット）及びContainment zones（封じ込めエリア）に関し、以下ガイドラインを表明しています。
・’Hotspots’ are areas of large COVID-19 outbreaks, or clusters with significant spread of COVID-19.
（「ホットスポット」とは、COVID-19が大規模に発生した地域、またはCOVID-19が大幅に蔓延している集合エリアを指す）
・In these containment zones, the activities allowed under these guidelines will not be permitted.
（これらの封じ込めゾーンでは、上記ガイドラインで許可されている活動は適用外。）
・There shall be strict perimeter control in the area of the containment zones to ensure that there is no unchecked inward/outward movement of population from these zones except for maintaining essential services (including medical emergencies and law and order related duties) and government business continuity.
（封じ込めゾーンのエリアでは、必須サービス（医療緊急事態や法律および命令関連の職務を含む）および政府の事業継続を維持することを除き、人々の移動がないように、厳格な周辺管理を要求する）
ーTIMES OF INDIA「Government issues fresh guidelines for second phase of lockd」より引用・全ガイドラインはこちらー
インドにおける新型コロナウィルスの影響は？
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最後に
インドを始め、全世界で日に日に深刻化している新型コロナウィルス。
Janata Curfew（全国民外出禁止令）やロックダウン延長など対策を進めているインド。
今回発表されたガイドラインからも、インド政府のコロナウィルス対策への厳しい姿勢を感じます。
今後も更なるロックダウン期間で、様々な動きがあるかと思います。随時現地よりアップデート行います！
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