「働き方」とひと言で言っても、世の中には様々な働き方が存在します。
海外で”会社員として働く”場合、どんな働き方があるのでしょうか?
主には「海外駐在」「現地採用」という2つの働き方が存在します。
「海外駐在」という働き方
日本企業に雇用され、有期にて海外に派遣される事を「海外駐在」と言います。
異動と同様、赴任先(国)や駐在期間は雇用先である企業側が決定します。
駐在の任期は企業により様々ですが、インドでは主に2~3年程を任期と定めている企業が多いです。
中には任期が短くなり1年程で帰任というケースもあれば、10年以上同じ国にて駐在を命じられるケースもあります。
待遇面については、駐在員の場合、給与は日本での就業時がベースとなり、更に海外赴任手当やハードシップ手当などが付与されます。
また、海外駐在で赴任する駐在員は経営・マネジメントが中心ということもあり、年齢層としては30代後半から40代の方が多い印象です。
「現地採用」という働き方
日本もしくは外資企業の子会社・現地法人、または現地企業にて直接雇用され就業する働き方を「現地採用」と呼びます。
海外駐在者に比べ、経験が浅くても海外就業できる可能性が高いことがメリットのひとつ。
インドの現地採用者の主な年齢層は、20代後半から30代前半の方が多いですが、最近では「ファーストキャリアを海外で歩みたい」という新卒者や「第二の人生を海外で歩みたい」という40代、50代の社会人の方も増加しています。
待遇面については、基本は現地(インド)の水準がベースとなるため、日本の給与と比較すると下回るケースがほとんどです。
インドの場合、日本人を現地採用として企業が採用する場合はVISA基準(162万5000インドルピー /約280万~300万)がベースとなり、後は個人の経験やスキルに応じて+αとなります。
※為替変動による影響を防ぐため、就労VISA基準は2017年より1,625,000ルピー/年に変更
現地採用の場合、通常の就職転職活動と同様に、挑戦したい国や業界、職種は自身の希望で決める事が出来ます。
(前提として、海外就職のため語学力やスキル、経験により選択肢の幅に違いはあります)
駐在と現地採用の違い
駐在員と現地採用者の違いについてお伝えしました。
こちらでは「駐在員」「現地採用者」の違いについて、下記分かりやすくまとめました。
※下記比較グラフはあくまでインドにおける2つの働き方の傾向です。
所属先企業や業界、地域により異なる可能性があります。
※1 選択する国によってはVISA取得水準が高い場合があり、就業が厳しい事もあります
※2 試用期間内での解雇や所属企業側の事情により解雇の可能性あり
※3 日本人を雇用する場合、就労VISA発給基準として162万5000Rsが定められています。
また、個人のスキルや経験によりVISA基準を上回る可能性あり
※4 一般的には赴任時の航空代、VISA及びFRRO取得にかかる手数料など。
その他、住宅補助や社用車利用の有無などは所属企業によります
海外×スピード×確実性を求めるなら「現地採用」
前述にて、海外駐在と現地採用の働き方の違いについて説明しました。
海外で働きつつ、待遇面など安定性を重要視するのであれば「海外駐在」という働き方がベスト
しかし、「海外駐在」のチケットを手に出来るのはごくわずか。
期待される職務としては、現地でのマネジメントが中心となるケースが多いため、ビジネスレベルの語学力やマネジメント経験などが必要とされる傾向にあります。
また、企業側に決定権があるため、赴任国や任期の決定は基本選択権がないケースがほとんど。
「海外でのキャリアを築きたい!」
「20代、30代の内に…とにかく早く海外就業を叶えたい」
【海外×スピード性×確実性】を求めたいなら「現地採用」という働き方をお勧めします。
海外駐在という働き方と比べると、待遇面の格差は存在するものの
自分で働きたい国(フィールド)を選択でき、挑戦したい業界・職種も多くの選択肢があります。
(自身の能力・スキルに加え、国によりVISAの取得規制や進出企業の違いもあるため、選択肢は限られるケースあり)
今回は「海外駐在」「現地採用」の2つの働き方、違いについてご紹介しました。
まずはそれぞれの違いを知り、「どちらの働き方を選択し、今後のキャリアをどう描きたいのか」をよく考え、海外就職・海外転職を考えてみてくださいね。