いまだに、世界を震撼させている新型コロナウィルス。
インドでは感染者は右肩上がりに増加。
現在、感染者548,318名 (内16,475名が死亡/ 前日比+19,459名)まで上っています(※6/29(月)午後6:30時点)
感染者数は右肩上がりな一方で、インド経済回復を目的に
インド政府は2020年6月1日から、一部地域を除きアンロックダウン第1弾を実施。
そして来たる7月より新たにアンロックダウン第2弾が開始。その内容とは?
インド経済回復の兆しはあるものの、感染者数は伸び続けており、遂に累計感染者数は54万人を突破。最近ではインド全土の1日あたりの新規感染者が1.9万人を超える程に…。そんな中、来月から新たなUnlock2.0が開始。その指針となるガイドライン、その内容を解説します。
インド:世界最大の「4度のロックダウン」
インドでは2020年3月25日からロックダウンが開始。
厳格なロックダウンを実施したものの、感染拡大が収まらない状況から、その後3度ロックダウン延長を発表。
合計4回に渡り、ロックダウンを実施。各ロックダウンにて異なるガイドラインの下、ロックダウンが実施され続けました。
約2ヶ月以上に渡るロックダウン後である2020年6月からは、インド経済回復を目的に、段階的なアンロックダウンを実施しています。
アンロックダウン第2弾、注目のガイドラインの内容は…?
2020年7月1日(水)から新たに始まるアンロックダウン第2弾。
これまでと同様に、最終的には州政府に判断が委ねられるものの、先ずは内務省からの発表が行われました。
果たして、内務省により定められたガイドラインの内容とは…?
2020年6月29日(月)IST22:00:内務省よりガイドライン発表
#UNLOCK2: Lockdown shall continue to remain in force in containment zones till July 31st. In containment zones, only essential activities to be allowed. pic.twitter.com/krHxvKP9a7
— ANI (@ANI) June 29, 2020
アンロックダウン第1弾終盤の29日(月)午後22時頃、インド内務省(MHA)よりアンロックダウン第2弾に向けての新たなガイドラインが発表されました。(以下、現地メディアTOI記事より参照)
【要点①】引き続き禁止されている事項
アンロックダウン第2弾においても、これまでのロックダウン・アンロックダウン第一弾と同様に、以下全ての行動は引き続き禁止となっています。
・Schools, colleges, educational and coaching institutions will. Online distance learning will continue to be permitted
(学校、大学、教育機関、コーチング機関は引き続き開校禁止。オンライン学習は引き続き許可)
・International air travel of passengers, except as permitte by the MHA
(内務省が許可する場合を除き、国際航空旅行は禁止)
・Metro rail services
(メトロサービス)
・Cinema halls, gyms, swimming pools, entertainment parks, bar assembly halls and similar places
(映画館、ジム、スイミングプール、エンターテインメントパーク、バーもしくは類似した場所など)
・Social/political/sports/entertainment/academic/cultural/religious functions and other large congregations
(社会的/政治的/スポーツ/娯楽/学術/文化/宗教的機能およびその他の大規模な集まり)
当初発表されていたアンロックダウン施策では、7月中には教育機関が再開となっていましたが、引き続き不可とのこと。
ただし、ロックダウン中(3月25日~6月7日)までは閉鎖されていたモールは州により再開されており、ロックダウン時に比べると街中に活気が戻ってきているように感じます。
【要点②】Unlock2.0の主な緩和策
・Night curfew will continue to remain in force, between 10pm and 5am, except for essential activities and other relaxations.
(夜間外出禁止令は、必要とみなされる活動やその他リラクゼーションを除き、午後10時から午前5時まで有効とする)
・Domestic flights(国内線)
As the domestic flights and passenger trains have already been allowed in a limited manner, their operations will further be expanded in a calibrated manner
(国内線及び旅客列車はすでに限定的に許可。今後の運用についても更に調整し、拡大予定)
国際線は不可なものの、国内線も引き続き運行可能とのことで、メトロなどの運行はまだ不透明なものの、国内移動が許可されたままというのは一安心ですね。
【要点③】封じ込めゾーンは引き続き7月末まで有効
Lockdown in containment zones(封じ込めゾーンにおける封鎖)
・Lockdown will continue to be in force in the containment zones till July 31
(ロックダウンは、7月31日まで封じ込めゾーンで引き続き有効とする)
・Containment zones will be demarcated by the district authorities after taking into consideration the guidelines of the ministry of health with the objective of effectively breaking the chain of transmission
(感染の連鎖の遮断を目的として、保健省のガイドラインを考慮した上で、封じ込めゾーンは地区当局によって境界が定められます)
・Only essential services will be allowed in containment zones. There will be no movement of people in or out of these zones, except for medical emergencies and for maintaining the supply of essential good and services
(封じ込めゾーンでは、必須サービス(エッセンシャルサービス)のみが許可。
緊急事態及び重要な財・サービスの供給維持する場合を除き、これらのゾーンの内外で人々が移動することは禁止)
現在のインドの感染状況を見ていると、今後も封じ込めゾーンの全面的な解除は厳しいかと思われます。
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最後に
国によっては収束を迎えつつあるコロナですが、インドでは引き続き感染拡大が広がっています。
4度に渡るロックダウン後、インド経済回復を目的に段階的なアンロックダウンを進めているインド。
現地に残る1人して、今回のインドにおける新型コロナウィルスの影響そして深刻さをより一層感じています。
現地にいる一人として、引き続き「インドの今」をウォッチしつつ、前向きに乗り越えていこうと思います!
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